エウレカ
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「どうしたって、さよなら」
君は僕を待って、忘れていくこと
悲しみをまとわって、心を擦り減らすばかり
誰ひとり、この街で君のことを憶えていなくとも
雨を降らせた言葉と君の祈りの声が、宙に翻る
僕たちはいつからこんな、悪い夢の中にいたんだろうか
痛みを束ねて、光りがつらぬいた果てまで連れて行ってくれ、エウレカ
君がすべてなんだよ、エウレカ
その、最後の最後の最期に見えた世界が、美しく在るように
そう、願っている

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